まだ試作品段階なんだけど、新しくストールを染めた。
できたものを見て、自分の作るものは驚くような発想でできたものじゃないなと思う。同時に、だからこそ誰かの生活にほんのちょっとの彩りを加えることならできるんじゃないかとも思う。
絞り染めで商品を作るとき、なんとゆーか、『作品』という言葉がしっくりこない。
言葉の意味的には作ったもの、で作品なんだろうけど、そういうことではなくてニュアンスの問題である。
私がつくるものは作品といえるほど一人立ちしてなくて、人が使うものだから誰かといっしょになって初めて効果を発揮するような。
ともあれ、また制作界(なんだソレは?)に再び戻ってこれた・・・気がしてるだけ。まだ途中なんだけど。
ストールができあがったときに感じた、「そう、コレコレ」感は久しぶりだった。
『こういうのが欲しかった』っていう個人的な願いが叶えられた感触。
ものをつくって売ってると、誰かのために、という気分のほうが優先されるけど、もとは自分が欲しくて作っている、その気持ちを遠回りして遠回りしておみやげに持って帰ることができました。